酒とRockと歴史な西村の日々
長野県神城断層地震のいま

2015年4月30日 木曜日


酒とRockと歴史な西村の日々

◆長野県神城断層地震のいま◆

  4月最後の日曜日に長野県白馬村に行ってきました。目的は昨年11月22日に起きた
「長野県神城断層地震」で被災した文化財の救済活動です。 この地震では最大震度6弱
を記録し、500棟以上が全半壊してしまいました。
震源地の神城地区ではいまでも家が倒壊した状態で、文化財に限ってみても蔵や石塔・
石仏などが倒れたまま。

最近ではほとんど報道がされていませんが、多くの集落でライフラインが復旧しておら
ず、避難生活を余儀なくされています。死者が出なかったのが幸い、という報道が流れ
ていましたが、地震後の避難生活の困難な中で亡くなった方が非常に多いと言われてい
ます。時間が経つとなかなか報道されることがなくなり、すでに復旧・復興したように
感じられますが、現地に立って思ったことはいまだに災害を引きずっているという現実
です。

 NPO法人歴史資料継承機構代表理事
   国文学研究資料館准教授 西村慎太郎


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